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三ッ星ジョブハンターのつぶやき
転職

カジュアル面談について

こんにちは。昨日から仕事始めの人も多かったのではないでしょうか。といっても明日から週末、そして連休ですので、なかなか仕事モードにはなりませんね。

1月4日、5日とお休みを取れた人は年末から大型連休となりますので、ゆっくり休めたのではないでしょうか。

 

既に年明け1週間が経とうとしているのですが、今週は多くの出来事がありました。特に、年始から能登半島地震や日航機の事故などに影響を受けられた皆様に改めてお見舞い申し上げるとともに、一刻も早い復旧を願っています。

 

さて、今回は「カジュアル面談」についてお話をしたいと思います。年も変わり、新年度になり採用を開始する会社や、採用する会社を支援する転職エージェントの活動も増えてきますね。となると当然、LinkedInや転職媒体で候補者の皆さんにスカウトや連絡が来ますが、その際に「まずはカジュアル面談いかがですか」という文言をよく聞くと思います。

 

もちろん筆者もカジュアル面談を提案したこともありますし、提案されお受けしたこともあります。

 

カジュアル面談とは、合否がつかない、正式な面接に進む前の、情報交換をメインとした面談です。会社からは、会社概要、組織体制、(募集していれば)ポジションの説明をします。一方で候補者からは、簡単な経歴や今後の志向を話してもらい、最後に質疑応答という流れになります。メリットとしては、正式な選考に入る前に重要な情報をもらえる可能性がある、またどんな人が働いているか雰囲気がわかりやすい、応募動機が不要、などお互いのミスマッチの軽減がメインとなります。会社側、候補者側の双方に多くのメリットがあります。

一見、有益なように聞こえるのですが、うっかりすると勿体ない結果になることもありますので、是非本ブログで確認してください。

 

結論からお話すると、本当の意味でのカジュアルな面談は少ないです。

 

何が言いたいかというと、実は合否が裏でついていることが多いのです。会社が使う採用管理システム上での合否がついているかどうかはまた別の話にはなりますが、少なくとも採用担当や現場などの関係者内では合否がついていることが少なからずあります。

 

うーん、なんか納得いかないですよね。。。私の実体験を含め、実際にいくつかのパターンを紹介します。

 

①カジュアル面談といいつつガチの面接

これは筆者が若かりし頃に経験したのですが、ある会社からLinkedInで直接声がかかり、カジュアル面談をしたいという事でしたので、受諾し、面談に臨みました。ですが、開始すると同時に、通常の面接が始まりました笑 なぜ会社に興味を持ったのか、なぜポジションに筆者が適切と思うか等、通常の面接でした。準備が全くできていない私も悪かったのですが、あまりに不意打ちすぎませんか。これでは本領が発揮できない!筆者も若かったので、飲みの場で友人たちにも話しましたが、驚くことに同じような経験をしている人が多かったので、割とあることだと思っています。

 

②カジュアル面談っぽいがその後先に進めず

2つ目です。確かにフレンドリーでカジュアルな雰囲気で面談が進みます。会社側から会社概要やポジションの説明もありますし、質疑応答への対応も非常に良い。が、後日正式にプロセスに進みたいと思い連絡をすると、なぜか先に進めないパターン。よくよく考えると、会社側から候補者への質問もあり回答したが、べストな回答とは程遠かった。会社側の人事に来てよく分かったのですが、カジュアル面談での受け答えの質が高くないと、先に進めなくなってしまいます。それはそうですよね。お互いに人となりを見るわけですから、あまりにパフォーマンスが悪ければ、正式なプロセスに入っても見送りになるというわけです。正式なプロセスとなれば用意をちゃんとするからもうちょっとマシな回答ができると思うわけですが、最低限の用意できていないとプロ意識に欠けると言われればそうな気がします。

 

③本当のカジュアル面談

本当にカジュアル面談を実施する場合ももちろんありますよ。この場合はお互いに情報交換だけして終わります。この場合は会社側に特定のポジションがない場合が多いです。それでも最低限の準備はした方が良いのですが、有益な情報をもらえるので、非常に良い機会と思います。

 

全てに共通しているのは、「準備」ですね。とりあえず最低限の準備(ウェブサイトを見る、直近の経歴整理、強み・弱み等)と心の準備をしておけば、ある程度のパフォーマンスが出せると思いますので、カジュアル面談だからといって油断しないことが重要です。

 

いやいや、カジュアル面談なんだからカジュアル面談すればいいのでは、と思う人も当然いると思います。筆者もそう思います。両方とも最初から面接と言ってくれれば防げることですよね。ですが、そういうわけにもいかないところもあります。

いきなり選考に入ってください、と言っても多くの人が躊躇しますし、興味も持たないわけですよね。ですから、まずは気軽に話しませんか、となります。表面上、合否がなければ、候補者にしてみれば失うものはないわけです。

会社側は、”カジュアル面談”で候補者に対して会社の魅力付けをする機会が必要なのです。とりあえず魅力付けをし、その候補者がポジションに対して適任であればそのあとに選考に進んでもらえばいいわけです。仮に候補者に興味をもってもらい、その候補者が適任でない場合も、興味をもってもらうことはマイナスにはなりませんので、会社としては失うものがないですよね。(見送りとなった場合の候補者の体験という意味では微妙ですが)

あとは、よりよく会社のことを知ってもらい、選考プロセスに入ってもらえますので、ミスマッチが防げるという利点もあるのです。

メリット、デメリットがあるカジュアル面談ですが、会社側の誰と話すのかでも多少変わってきます。

採用担当:②と③のケースが一番多いです。まともな採用担当であれば、少なくともカジュアル面談と言っているわけですから、有益な情報を渡してくれると思います。ただ、そこで十分な自己アピールができない、また横柄な態度を取ってしまう等があると裏で×を付けられることがあります。③は、将来的な候補者としてネットワークに入れておきたいと考えているはずです。

現場(採用マネージャー):①か②です。①の場合は、採用担当が現場にカジュアル面談である連携がしっかりと取れていない場合はがあります。またはもともとそういうカルチャーの会社かマネージャーか。②の場合は、カジュアル面談と理解はしているが、面談中のコミュニケーションの中で、候補者を適任と思っていない。

転職エージェント:どれかと言われれば③ですが、転職エージェントのカジュアル面談は本当の意味でのカジュアル面談です。優秀なエージェントと話すことができれば、カジュアル面談からも有益な情報がとれるでしょう。よくあるパターンの1つはカジュアル面談と言いつつ、案件を押し売りしてくるエージェントがいますので、注意しましょう。

 

いかがでしたでしょうか。カジュアル面談は会社側、候補者側双方にとってメリットがありますが、それはお互いが最低限のプロ意識をもって初めて成立するものです。積極的に利用して頂きたいですが、最低限の準備はしておきましょう!

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